大阪労災病院 治療就労両立支援センターは勤労者と各企業の方へ、治療と就労の両立支援と生活習慣病や運動不足、栄養、禁煙、腰痛などの健康管理を行っております。

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お仕事と治療の両立支援

当院では「お仕事と治療の両立」のお手伝いをしています

【当院での取り組み・ご相談先】

 病気にかかると、さまざまな不安や心配ごとがでてきます。なかでもお仕事は、あなたの生活を支えている大切なことのひとつで、働き続けるかどうかは大きな問題です。
 当院では病院全体の取り組みとして、お仕事を辞めずに治療することができるよう、外来・入院に限らず一緒に考えています。退職などの大きな決断をなさるまえに、まず身近な看護師までお声かけください。また、がん相談支援センターメディカルサポートセンターでもご相談を受け付けています。どうぞご相談ください。

病気と言われたけれど…

 ⇒「お仕事と治療の両立」のためにご自分で確認しておきたいこと
 ⇒相談窓口での対応内容

「お仕事と治療の両立」のために確認しておきたいこと

1.就業規則、休暇や勤務体制を確認しましょう

  • 有給休暇は何日ありますか
  • 病気休暇はありますか(有給・無給)
  • 時間休暇はありますか
  • 時差出勤・時間短縮勤務・在宅勤務はありますか
  • 配置転換や役割変更は相談できますか
  • 勤務のことを相談できる窓口はどこですか
    (上司、人事・総務職員、産業医、産業保健師など)

2.治療スケジュールを確認しましょう

  • 外来ですか、入院ですか
  • 治療手段はなにですか(内服、点滴、手術、放射線治療、その他)
  • 治療の副作用はどのようなものがありますか
  • 治療で仕事を休まなければならない場合、いつまでですか
  • 主治医にあなたの仕事の内容を伝えて治療スケジュールを相談しましょう

3.病気のことを伝える範囲を考えましょう

  • 直属の上司
    (休暇の調整、勤務する上での配慮などを相談する窓口になりえます)
  • 人事・総務職員
    (長期休暇を要する場合の相談や勤務先の制度を教えてもらえます)
  • 同僚・部下
    (職場の雰囲気、お互いの関係性、勤務上の配慮の必要性によって検討しましょう)

4.使える制度を知っておきましょう

  • 高額療養費制度(限度額適用認定証)
    申請すると所得によって医療費の限度額が設定され、費用負担が軽減されます。手続きは、加入医療保険窓口や職場の総務課等でご確認ください。
  • 傷病手当金
    社会保険加入の方が対象です。無給の状態でお休みが連続する場合に、お給料(日給)の3分の2が保証されます。(1年6か月まで)。詳細は加入医療保険窓口や職場の総務課等でご確認ください。
  • 雇用保険の失業手当
    もし退職した場合に、次の再就職までを支えてくれるのが「失業手当」です。受給資格等の確認が必要になりますので、詳細は ハローワークでご確認ください。

いちばん大切なこと:お仕事への希望や思いの確認

「仕事を続けたい」、「続けざるをえない」、「やめてもいい」、人によって思いはさまざまです。
今後、治療をすることで働く意味が変わる、価値観が変わる場合もありえます。お時間があるときに、ご自身のお仕事への希望や思いを確認してみてもいいかもしれません。

それぞれの確認ごとや大切な決断について、看護師やがん相談支援センター・メディカルサポートセンターの相談員がお手伝します。相談窓口での対応内容はこちら。

相談窓口での対応内容

1.勤務先への説明・相談のしかた、お休みの取り方を一緒に考えます。

  • 勤務先に対して、病気のこと、治療のことをどのように説明するかを一緒に考えます。
  • 有給休暇、病気休暇(有給・無給)、時間休暇等、勤務先で設定されている休暇制度について一緒に整理します。
  • 上記を治療スケジュールも踏まえて考えます。

2.勤務先への「詳しい診断書」作成についてご相談をお受けします。

  • 診断書作成にあたっては、あなたも勤務先も安心して一緒に働くことができることを目的とし、詳しくわかりやすく記載することを目指しています。
  • 勤務環境や就労内容に合わせて診断書の内容を検討します。
    (例)・今後の詳しい治療スケジュール
    ・治療による副作用、特に就労作業に影響する副作用とその対処法
    ・治療しながら就労を続けるための勤務先における工夫・配慮の提案
    (参考情報として)

3.勤務先に病状を説明して3者で働き方の工夫を一緒に考えます。 (必要時)

  • あなたと勤務先と病院の相談員で働き方について打ち合わせします。(打ち合わせ方法は、文書交換、電話、勤務先訪問等です。あなたのご希望に合わせて行います。)
  • 診断書の文面だけではわかりづらいこと、勤務先が質問・確認なさりたいことをうかがい、医師と相談の上、返答・説明します。
  • 治療スケジュールや副作用、周囲に伝わりづらい心身のしんどさについて説明します。
  • 勤務先の病状理解への不安や一緒に働く上司・同僚への遠慮といった様々なお気持ちを踏まえつつ、勤務先の現状や就業制度等を確認しながら、現実的な働き方の工夫を一緒に考えます。

4.お休み中の生活費や医療費のご心配についてご相談をお受けします。

  • 生活費
    傷病手当やその他の公的な補助制度について情報提供します。
  • 医療費
    高額療養費制度(限度額認定証)やその他の制度について情報提供します。

5.大切なこと:お仕事への希望や思いの確認の場を提供します。

「仕事を続けたい」、「続けざるをえない」、「やめてもいい」、人によって思いはさまざまです。
今後、治療を受けることで働く意味が変わる、価値観が変わる場合もありえます。お時間があるときに、ご自身のお仕事への希望や思いを確認してみてもいいかもしれません。

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